天気(台風)と体の不調
台風は、「頭が痛い」「だるい」というように、体にも悪影響をもたらすことがあります。
気圧の変化で体調を崩す方は少なくないのですが、「仕方ない」と諦めている方がほとんどではないでしょうか?
実は「天気痛」という新しい病気の考え方があり、研究が進んでいます。
東洋医学の世界では昔から天気と体調の関係に着目しており、我々鍼灸師の治療は、天気による体調不良にも対応できます。
天気痛は、耳の中のセンサーが気圧の変化を感じると起こるもので、日本人に非常に多い症状です。
日本では1200万人、つまり10人に1人という多さです😱
【東洋医学からみた天気痛】
古典では、天気の変化が体に与える悪影響を
「風・暑・湿・燥・寒」
に分けて説明しています。
この中で、風や湿が天気痛に関係していると考えています。
「風」は、風が強いときに気圧の変化が激しいことが多く、天気痛の発生条件と重なります。
「湿」についても「湿度が高くなる=雨=低気圧」と考えると、これも天気痛と重なります。
鍼灸治療では、体そのものの状態だけでなく、天気の変化の影響を加味しながら施術することで、より効果的に症状が改善します。
自分でできる解決策。
まずは<休息とリラックス>が重要です。
休息に加え、更に鍼灸治療で体調を整えたほうが、ただ休むよりも早く回復するのを実感します。
体質にも体調にも問題がない人であっても、長い梅雨や、大型台風、冬の爆弾低気圧、大きな寒暖差など天候の変化が大きい場合は、、体調が悪くなる場合があります。
つくづく自然の力には、我々人間は叶わないと思い知らされますね。
でも、適切な手当てをすれば不調を軽減することができるんです。
【天気痛に対する治療の効果】
鍼灸は筋肉のコリをほぐしたり、自律神経の働きを整える作用があります。
これらの作用によって天気痛がよくなるのでないかと考えています。
天気痛は西洋医学でも着目されている概念ですが、いまのところ治療している病院は多くないようです。
鍼灸治療では天気痛に対して出来る事があります。
一度の施術で改善する場合もありますが、多くの方は何度か治療を受けていくうちに自然治癒力が上がり、気づけば天候に左右されにくい体質に変わっていきます。
困っている方は、一度「鍼灸施術」を受けてみてはいかがでしょうか?